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伝統芸能むさしの我夢之会 メールマガジン

第十三号 2005/3/2
☆伝統文化こども教室がおもしろい!☆
 10月から始めている「こども教室」《狂言舞踊》が、おもしろくなってきました。
 小学1年生からの教室は、我夢之会だけ!(自画自賛)
始めた時は、聞いてくれない子、しゃべりっぱなしの子、
すぐ寝っころがっちゃう子・・・などなど どうなっちゃうのかな?と
不安になりましたが、今では、みんな 一生懸命にやってくれています。
 以前からこどもに日本舞踊を教える時に心掛けていたことは、
大人の望む「よい子」を押し付けてはいけない。
子供の情感、感性、創造性、可能性を育てなければいけないという事でした。
行儀よく座り、手をついて「おねがいします」なんてお辞儀したら、
それはそれは可愛いものです。大人達はすぐそれを期待してしまいます。
確かに伝統芸能は型からは入ることがあります。
その型を習得する事で心を学びます。
お辞儀の方法として教えているのを見たことがあります。
手の位置、指の形などを丁寧に教えているのですが、
私は ? と感じてしまいました。
そこで私は、心から伝えたいと思い、
「今日楽しかった? 嬉しかった? 
それじゃあ先生にありがとうって言おう!座って言おう!こうやるんだよ!」
というような具合です。
狂言の「くさびら」を子供向けに脚色して「きのこのこ」という作品に
しました。傘で「きのこ」の踊るのですが、子供達が自分で傘の扱い方を
考え出しました。
私の考えてきた振はそこそこに勝手に振付てしまうのです。
素晴らしい感性、創造性です。
こどもの発想は定式にとわられず自由自在!
大人たちは定式という常識で子供たちを型に押し込めてしまっては
いけません。お扇子の扱いを教える時も、まず何も言わないで
お扇子で遊んでいいよ!から始めました。
案の定 逆に開きすぐ壊されてしまいました。
「先生どうして壊れたの?どうすればいいの?」と聞いてきてくれた時、
「これだ!これがいいんだ!」と感激しました。
教える方が「お扇子を大事にしなさい!」と初めから
命令するのではなくて、こどもたちの気持ちが
「お扇子がこわれないようにしたい!」が最高ですよね。
それがちょっと大人たちが待ってあげれば出来るのです。
極力「ダメ!」を言わないようにしたいものです。
素晴らしい子供達の可能性を摘まないように!

★研究協議会★
 2月21日その「伝統文化こども教室」を開催している全国の代表として
94団体の一つに選ばれ、国立オリンピック記念青少年総合センターでの
研究協議会に出席してきました。第一分科会:伝統芸能では3分間の
活動紹介の時間があり、胸を張って発表してきました。
ほとんどは祭り関係の芸能の伝承でしたが、宮城県から沖縄県まで
初めての集まりです。
こどもたちへの普及活動を 一生懸命に実施している多くの団体に会えて
意識も また更に高まりました。

☆かさづくし☆
 2月24日 東京新聞主催の女流名家舞踊会が国立劇場(大劇場)で
開催されました。
 勿論男である私は出演できませんが、章会で発表した「かさづくし」を
藤間秀太朗先生とお嬢様の藤間樹太朗さんが踊ってくれました。 昨年秋から熱心なお稽古をしてくださり、息の合った、そしてお二方それぞれの
魅力が感じられた舞台でした。
振付のとき いつも心掛ける事ですが、自分が踊るのではない。
その方が踊るのだ。だからその方の舞台にしなければいけないという事です。
「こんな感じで踊って欲しい」のではなく「どんな感じで踊りたいのかな」です。
その舞台のお手伝いをさせていただくのが振付というのが目標なのです。
ご本人も気がついていない魅力を引き出せた時など それは最高の喜びです。
しっかりと藤間流の古典を身につけていらっしゃる先生だけにそれは素敵な舞台、
樹太朗さんにも 娘ではなく共演者として胸を張って ご自分らしく!
お思い切って!と願いしておきましたら、のびのびと若々しく踊ってくれました。
それにしても 岡安晃三朗さん 清元梅寿太夫さん お二人だけの唄、凄い!です。
火花が散るような緊張感、それでいて観客を楽しませてくれる!
親友ならばこその信頼感、息はあっても 長唄・清元というご自分の世界を
崩さず、それでいて一つの作品、このお二人でなければ出来ない
「かさづくし」です。

★和っおどろいた★ 2月24日(木) 銀座小劇場
フリーのお客様も着実に増えてきました。今月は歌舞伎座のツケ打ち
「芝田さん」でした。江戸っ子で、「はひふへほ」が「さしすせそ」なり、
「あっしはね・・・」という口調。
歌舞伎を支えている職人芸はさすが!です。そのお人柄がまた実に感動的!
荒事・和事・女形・子役と打ち分けて、役者さんが生きるよう カゲになりきっていたい。
それが今回「ツケ」をテーマとしている訳ですからメインゲスト、
ご本人は恥ずかしいから 上手の端っこで喋りたいとか 照明は俺に当てないでくれとか。
それでもめったに聞くことの出来ない貴重なお話の数々を伺うことが出来ました。
日本舞踊の「正札附」では 仁凰の荒事の動きを引き立たせる 
日本一のツケを堪能。絶対聞かなくちゃ損です。
3月は21日(月)《かつら》です。

 お申込は 電話 0422 22 3154
      FAX  0422 22 3187
      Eメール info@gamunokai.com

お誘いあわせの上 お出かけください。
(藤間 仁章)

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