台風一過 猛暑が続いています。
昔、二月・八月はお芝居でも入りの悪い月とされてきました。
日本舞踊の公演も 春・秋がシーズンとなっていました。
が、今では二月・八月は舞踊会が目白押しになっています。
これは 国立劇場が出来てからということになります。
国立劇場が開場してから、二月は歌舞伎公演を休みにして、
劇場貸となり、その結果 舞踊協会の公演をはじめ、
多くの舞踊会が二月に集中してきました。
八月も、そして九月も貸劇場となってきて、
一ケ月前が会の準備・稽古となりますので、
その結果、我々には正月休み・夏休みがなくなってきました。
もっとも、今は劇場の冷房も完備ですから、
そんなに苦にはなりませんけれど・・・
《かさづくし》
そんな7月30日(日)恒例の日本舞踊協会城西ブロックの
舞踊会が開催され、番組の一つに私共の章会で発表した新作
「かさづくし」が上演されました。
華扇会(10人)・東京新聞社の女流舞踊会(2人)と再演され、
今回3回目の再演となりました。
やしろいのすけ(藤間仁章)作詞・清元紫葉作曲・藤舎呂雪作調です。
上演権は我夢之会が管理しています。
上演権といっても、演奏メンバー・演出構成の改定など
自由にしていただき、多くの方々に上演してもらおうと、
いうものです。どなたでも上演できるようにしてあります。
今回は13人の、都下委員さんの出演、
それぞれのベテランの舞踊家の皆様方が、適役を分け合って
楽しく演じてくださいました。振付もさせていただきましたが、
とても素晴らしい舞台となりました。
この作品は、かさ(傘と笠)に因んだ歌詞で綴られていて、
花魁道中の大傘、鞘当の深編笠の二人、助六の傘、
あやめ咲く八橋に佇む蛇の目傘の女、旅烏の三度笠、
女スリの鳥追い笠、案山子の笠とカラス、などなど
楽しい構成になっています。
未だご覧になっていない方は是非、次の機会がある時に!
《華扇会は投扇恋蝶枕》
「なげおおぎ こいの まとあて」と読みます。
歌舞伎では本名題(ほんなだい)=5文字〜7文字を並べて
意味で読ませる文字遊びのような題名をつけています。
それにならって この題名をつけてみました。
以前、藤間仁凰がやっていた、銀座小劇場での「和っ おどろいた!」で
投扇興をテーマにした作品を作りました。その再演です。
今回は3人の美男?若旦那と3人の美女!芸者の構成で、
扇に因んでの いわば 扇づくし。
そして投扇興に興じるというものです。
稽古が始まったばかりですが、気心の知れた皆さん、
七々扇花瑞王さん、花柳翫一さん、と私の若旦那
花柳奈々寿美さん、七々扇左惠さん、藤間亜寿賀さんの芸者、
とても面白い舞台になりそうです。
9月6日(水)7日(木)8日(金)国立劇場(大劇場)
夜の部(4時開演)の最後(7時30分〜8時頃かな)
チケット 9000円
《たいこどんどん》
前進座公演
9月6日〜22日 日本橋三越劇場
9月26日〜10月9日 吉祥寺前進座劇場
このお芝居の踊りのお手伝いをしています。
井上ひさし原作の メチャクチャおかしいお芝居です。
踊・歌も多く 和風ミュージカルといったところです。
元の振付は 花若春秋さん 前に西川鯉暢〜りてふ
というお名前で 協会の公演などでご一緒したこともある
先輩ですが、数年前に亡くなられてしまいました。
1月の京都公演に、演出の高瀬精一郎さんからのお話で
お手伝いが始まりました。
主役の太鼓持ちの桃八役は 前回 中村梅雀さん、
今回は松山政路さんになります。
「もっと足あげて〜!」と若い俳優さんに檄を飛ばしています。
みんな一生懸命で 汗ダクの猛稽古中です。
吉祥寺でも公演しますので 絶対見て欲しい作品。
踊りの迫力も凄いですし、笑い過ぎでお腹の皮がよじれます。
《9月例会》 24日(日)午前10時30分〜12時
歌舞伎鑑賞講座「女形の魅力」 話 藤間仁章
一つの踊りを 様々の女形の役で 踊り分けながら
実演つきのお話です。シニア講座で大好評を得たので
自信を持って シャベリまくりたいと思っています。
女らしさが少し薄れてきた貴女には必見・必聞の機会!
会員2000円 一般3000円
(藤間 仁章)
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